【中国鉄道は怖くない】正しい12306の使い方2023年度版
コロナ政策による中国国内移動規制が1月に終わって以降、ズダズダに寸断されていた中国の交通事情は日増しに回復の兆しを見せています。鉄道を例にあげれば、ずっと運休が続いていた列車が、少しずつ運行を再開するようになったという状況で、完全にコロナ前まで戻ったとまでは言えませんが、それに近い水準に戻っていることは確かです。今回はこれから列車を使って中国国内の移動を考えている方向けの正しい中国鉄道切符予約サイト・12306の使い方をレクチャーします。※いらすとやを使用
必要な準備①
12306を使って切符をオンライン購入する際は、以下のアプリ及び中国銀行口座(もしくは国際クレジットカード)が必要になります
1.アプリストアから「铁路12306」をダウンロード。
パソコン(https://www.12306.cn/)からでも見れますが、外で買いたいときはスマホにアプリを落としておくことをお薦め
2.中国の銀行口座の用意
3.中国の支払いアプリ(支付宝、微信支付)で銀行口座と紐付けておく。クレジットカード使用なら2と3は不要
必要な準備②
12306のトップ画像より「注册」から入り個人情報登録ページに進み個人情報を登録します。
①アカウント名(自主設定、忘れないように)
②パスワード(自主設定、英数を混ぜる)
③設定パスワードを再度入力
④护照(パスポート)を選択
⑤パスポートと同じくローマ字で
⑥パスポート番号
⑦パスポート有効期限
⑧生年月日
⑨性別
⑩パスポートに記載している国名(普通は日本Japan)
⑪何もなければ成人を選ぶ
⑫E-Mail。強制ではないが、登録すれば12306からの通知が来る
⑬携帯番号。中国、香港、台湾の携帯番号からも登録できる
⑭このサイトの「サービス約款を読んで理解した」という意味。□マスに必ずチェックを入れる
⑮次のページへ
メールで登録した場合、登録アドレスにリンクが送られてくるので、写真内のURLを押すと下の画像に進める
自分が設定したアカウント名及び自主設定したパスワードを登録すればすぐに使えるようになりますが、ここでできるのは列車の検索のみです。ここからさらに先に進むには駅切符販売人工窓口での実名登録手続き「核験」が必要になります。
必要な準備③
一度登録してもまだ切符を買うことはできません。ここでは駅窓口に行き「核験」手続きが必要です。本人の身分証としてパスポート持参は必須ですが、中国語に自信がなければ日本語通訳もしくは日本語ができる中国人同僚もしくは中国鉄道に通じている友人を必ず連れて行ってください。
駅窓口(成都南駅)
というのも、切符のオンライン化により、開いている駅切符窓口が少なく、窓口で切符を売る職員の中には外国人の「核験」手続きを知らない職員がいるからです。この手続が大変ですが、ここをクリアできれば切符のオンライン予約、購入への実現はもうすぐです。
ある程度、中国語ができ、12306の操作にも慣れている方はスマホからでもアカウントの登録ができます。その時は駅切符売り場前で行い、登録を終えたら窓口ですぐに「核験」手続きに入ることができます。
実際に買ってみる
オンライン切符の販売時間
12306を使ってオンラインで買う方法。ここではPC画面を使って説明します。
ちなみに、オンラインでの営業時間は火曜日を除き5:00〜25:00。火曜日だけ5:00〜23:30となる。また、オンライン上で(PC/スマホ含む)、切符の切符の代理購入、切符の変更、キャンセルなどもできます。
駅名入力は中国語の入力がベターだが、広州ならピンインの半角英文字のgzでの入力でも广州と出る。ちなみに広州東はgzd(广州东)、広州南はgznと入力すれば出てくる。
切符の発売期間は乗車日を含めた2週間前(だけど、駅ごとに発売開始時間が異なる)からだが、列車及び切符によっては前日の朝8時から発売開始という駅もある。下記の図の一覧を見てもらいたい。
切符画面の見方一覧。今回は成都南から攀枝花南まで二等席を買ってみた
ここで「有」と書いてあれば20枚以上の切符がある。数字が書いてあれば20枚以下の切符、「候补」は切符がないためキャンセル待ちという意味。
座席切符なら席に余裕があれば位置を選ぶことができる。寝台切符の場合、上下段の価格は異なるが、どちらにあたるかは運次第。気に入らなけれればキャンセルできるが、1日にできるキャンセルは3回まで。
すでに登録済みの中から、乗車する人の名前を選択
この画面下の「提交」を押すと、座席の位置を選択できる。ただし、席がなければ勝手に席を充てがわれることもある。支払いは10分以内に行わないとキャンセルカウント1扱いになる
購入する切符の確認。問題なければ「网上支付」を押す
次に支払い方法を選べるので、今回は微信支付を選択してみた。国際クレジットカードも使える
QRコードがPCの画面に出るのでアプリの微信支付からスキャン、支払う
オンライン購入に成功すると、画面上にオレンジの数字が出る。これは切符発見及び改札で必要となる。この画面のスクリーンショットを撮っておいてもいい。駅に入るときはパスポートのみで入れます
切符の確認、発券のやり方
切符の確認方法は、①个人中心②火车票订单③未出行订单で確認できる
発券について
駅では、オンライン予約した切符の発見は行わず、交通費請求の「报销」=請求書としてプリントアウトする。サイズは昔の切符と同じだが、切符としての効果はない。表に「仅供报销使用」と書かれている。切符自体を駅で買うと、QRコードが入ったレシートを渡される。
友達や子供の分を買う場合
12306によると、子供の料金は6歳までは1名のみ無料、6名未満が2人以上いる場合は1名は子供料金(半額)で購入。6〜14歳は大人の半額、14歳以上は大人料金になる。
12306の常用信息管理→乘车人を選ぶと友達や家族の文が追加できる。ただし、登録に成功してもやはり友人が駅窓口で実名認証「核験」を行わないと切符が買えなくなる。
友人及び家族の登録も行い、駅では実名認証の核験を必ず行う
パスポートの変更があった場合、個人アカウントを取消して再度登録、駅で「核験」を行う必要がある。
パスポートを更新すると12306はどうなる?
切符のキャンセルと変更
切符のキャンセルについて
12306で①个人中心②火车票订单③未出行订单で切符を確認。
①列車の変更で中国語は改簽(gai qian)。(発車2時間前までなら1回だけ受付可能。ただし、同じ区間を走る他の列車の切符が余っている場合)。
切符の変更は当日24:00まで、駅での変更手続きは発車48時間前まで、払い戻しは発車前までとします。
②乗車駅、下車駅の変更
③列車の変更(発車2時間前までなら1回だけ受付可能。ただし、同じ区間を走る他の列車の切符が余っている場合)。
切符の変更は当日24:00まで、駅での変更手続きは発車48時間前まで、払い戻しは発車前までとします。
キャンセルに成功すると、お金が戻ってくる。
ということで、中国に来たばかりだけど、列車を使って中国大陸を移動したい方にとって12306を使ったオンライン予約は使えます。